March 03, 2005

ひな祭り

 
 女の子の成長を願い邪気を払う日本古来の節句として現在まで語り継がれているお祭りがひな祭り上巳(じょうし)の節句とも呼ばれます。
 
 この上巳の節句は、江戸時代に定められた五つの節供1/7七草(人日)の節句、3/3桃(上巳)の節供、5/5端午の節供、7/7七夕の節句、9/9重陽の節供)のうちの一つ。節句の節は、時節の変わり目における行事の日をさします。


 ひな祭りの由来は、今もある流し雛のルーツに深く関連しています。平安時代に、古代中国の上巳節の風習(3月の初めの巳の日に紙で作った人形を、体に触れてけがれや災いを人形に移し川に流す)が日本に伝わったのが流し雛の始まり。この風習が宮中で流行した人形遊びの「ひいな遊び」と結びつき江戸時代には川に流さずに飾るスタイルに変化し現在に至っています。
 飾リ付けですが、2月の中旬ごろから遅くとも一週間ぐらい前までが一般的です。ひな祭りが終わったら、片付けますが、昔からよく「早く片付けないと婚期が遅れる」なんて言い伝えもありますが、人形の為にも出来るだけ晴れた日を選んで片付ける方がいいそうです。4日が晴れていれば一番ですが、それ以外でも出来るだけ早く片付けてあげましょう。

菱餅について
 インド仏典の説話が起源との説があります。
 何度も洪水が起こる度、川に住む竜の怒りを静めるために女の子をいけにえにしていた町があり、ある年に選ばれた娘の父親が我が子を助ける為に菱の実を差し出した。なんでも菱の実は、食べると子どもの味がするとのこと。その菱の実のおかげで、それ以来女の子を犠牲にすることがなくなった、というお話。
 菱餅の緑(よもぎ)は健康を、赤(桃や紅花)は魔除け、白は清浄の意味を表していますが、この赤にはかつて竜の犠牲になった子の血の色と供養の意味もあるそうです。


sunnyberyl at 00:01│Comments(2)TrackBack(0)clip!life 

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この記事へのコメント

1. Posted by seiG   March 03, 2005 01:02
おぉ。。
勉強になります!
ついついもったいなくて(せっかく出したので)飾っておいてしまうんですよね。
僕も妹がいるので、そんな気持ちがよくわかります!

中国やインド、日本の文化は本当にたくさんの国の文化が
混ざり合っているんだなぁ〜と改めて思いました。
2. Posted by yang   March 04, 2005 02:22
コメントありがとうございました!

やっぱり、兄妹がいれば、いいですね。いろいろなことを味わえますよね!
羨ましい!
私は一人子なのですが...、seiGさんのような、妹の気持ちをよくわかるお兄さんがとっても欲しいですね!(笑)

>中国やインド、日本の文化は本当にたくさんの国の文化が
混ざり合っているんだなぁ〜と改めて思いました。

良いものを取り入れることそのものがすごく素晴らしいと思いますね。

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