July 15, 2005

「study」

 
経営戦略への研究アプローチ(2)

 

Mintzberg[1998]戦略についての考え方:

 

6、ラーニング・スクール(創発的学習プロセスとしての戦略)

7、パワー・スクール(交渉プロセスとしての戦略)

8、カルチャー・スクール(集合的プロセスとしての戦略)

9、エンバイロメント・スクール(環境への反応プロセスとしての戦略)

10、コンフィギュレーション・スクール(変革プロセスとしての戦略)



6、ラーニング・スクール(創発的学習プロセスとしての戦略)
 デザイン・スクール等の計画的な戦略策定プロセスではなく、「創発的」に現れた戦略をいかに組織という集合体の中にパターンとして根付かせていくかに特徴を持つ。創発的戦略と組織学習が主要なテーマで、経験に基づく記述を基礎としている。

7、パワー・スクール(交渉プロセスとしての戦略)
 戦略策定は「パワーと政治」によって形作られるとする考え方である。パワー(政治や権力を含む影響力の行使)の重要性を主張し、戦略策定において政治的パワー・マネジメントを除外したプロセスは、現実的には無意味だとする。

8、カルチャー・スクール(集合的プロセスとしての戦略)
 戦略策定は社会的な相互作用のプロセスであり、組織のメンバーによって共有される信念や理解に基づくとする考え方である。パワー・スクールが「自己の利益」に焦点を当てているのに対し、カルチャー・スクールでは組織の「共通の利益」に焦点を当てる。

9、エンバイロメント・スクール(環境への反応プロセスとしての戦略)
 「環境(組織以外のすべてを目指す)」を戦略策定プロセスの中心的な当事者ととらえ、環境が戦略を規定し、組織はあくまでも緩急に従属する受動的なものとするコンティンジェンシー理論から派生した考え方である。

10、コンフィギュレーション・スクール(変革プロセスとしての戦略)
 戦略策定とは、あるべきコンフィギュレーション(配置・構成の状態)にトランスフォーム(変革)するためのプロセスそのものととらえる考え方である。組織が置かれている状況をどうとらえ、次の変化のプロセスとどうコントロールするかが焦点となる。
 以上で様々な経営戦略研究のアプローチについて概観してきたが、実際にはどのアプローチが唯一無比ということではなく、当該企業の置かれた状況に応じた形でこれらのアプローチ手法が複合的に用いられているのが現状である。
the end

sunnyberyl at 00:02│Comments(1)TrackBack(0)clip!marketing research 

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この記事へのコメント

1. Posted by Grace   July 27, 2013 06:26
Another great publish thanks for the details as well as excellent examine.

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